「近所に住む妹の家には3頭の犬と1匹の猫がいる。人の出入りが多い家なので、妹は毛や匂いを気にして掃除はもちろんのこと、トリミングにはしょっちゅう通っている。
ただ一頭トリミングの翌日にはすぐ匂いが出てきてしまう犬がいた。同じ食べ物を食べているのになんだかこの子だけ臭いのだ。
獣医さんに相談するとその子だけ歯石がたくさんついていたので、早速きれいにしてもらおうと思ったが、やはり全身麻酔が必要との事で後日あらためてやってもらった。
その後暫くは匂いもせず、歯磨きもやっていたがまた匂いがしてきたので獣医さんにみてもらうと歯石はついていないが磨き残しが原因かもと言われたそうだ。
確かに人であれば歯冠や歯肉溝と細かいところまで道具を変えて磨く事は出来ても、動物の歯磨きは時間との勝負な部分があり難しいだろう。
悩んだ妹は犬も大丈夫な乳酸菌の粉末をご飯に混ぜてあげ続けたところ、匂いがかなり無くなったという。実際私も嗅いだところ殆ど気にならないくらいになっていた。
実はこの家の猫も難治性の口内炎で野良猫から家猫になった経緯がある。この猫も乳酸菌で今のところ再発もなくたくさんご飯を食べている。
ただ2匹ともうっかり乳酸菌をあげ忘れると直ぐに口臭がするそうだ。
当院にはL.ロイテリ菌という乳酸菌のタブレットを扱っている。私は患者さんにブラッシング指導、定期的なクリーニングに加え、乳酸菌の摂取を積極的に行なっていただけるよう、このお話しを2匹に感謝しつつ患者さんにお伝えしようと思う。」 以上
ウェル西新宿デンタルクリニック
山西 順子